【デリヘル情報】プレイ前のお風呂を楽しむブログ:210526
きのう、小学生の娘が、
「うちのおじいちゃんって、ふつうのおじいちゃんとなんか違うよね…」
申し訳なさそうに、小さな声でおいらに囁いた。
「ふつうの」という表現に、
おいらは吹き出しそうになりながらも、
その理由を尋ねた。
娘は少し間をおいて答えた。
「だって、悪いことをしたら目を三角にして怒るし、
謝るまで絶対に許してくれないもん」
「ふつうのおじいちゃんたちは、そこまでマジにならないしね…」
と畳み掛けてきた。
確かにおいらの父は、
大きな体質に仁王様のような鋭い眼光で、
一見他を寄せ付けない雰囲気を醸し出している。
七十歳を前にして体力が衰えてきたとはいえ、
その風格は昔となんら変わりはない。
そんな父を、娘たちもまた一線を画して見ていたのだ。
おいらは自分がお子様だった頃の父を思いだした。
厳しく、寡黙な父だった。
筋の通らないことをしようものなら、
容赦なく大きな平手が飛んできた。
おいらは無性に怖かった。
でも一方で、そんな父を誇らしく思う自分がいた。
それは、言動の端々に
父の人情深い側面を見ていたからかもしれない。
こんなことがあった。
かつて消防署員であった父が
救助活動を終えて帰宅した時だった。
タバコをもみ消すしぐさに、
父のいらだちがみてとれた。
しばらくして、父はその理由を言葉少なに語り始めた。
洪水で溺れかけていた親子の救助に向かい、
お子様を救おうと手を差し出した時だった。
「おいらを先に助けて」と叫びながら、
母がお子様を押し退けて
ボートにしがみついてきたのだという。
「残念だ」
一呼吸おいて、父はひとこと言った。
いざという時にこそ、
身を挺してお子様を守るのが父母ではないのか…
そんな義憤が聞こえてくるようだった。